今年は例年にない早さで桜が開花し、周囲の景色も一気に季節は春になりました。
庭の花壇を見て「ここは前、きれいなお花を植えていたよね。」「新聞のここにお花見の記事があるよ!こんなところにいないで私たちも連れて行ってよ!」とお花に興味のある方が多く、デイサービスでの4月も“お花”を楽しむ一か月でした
桜を見に行きたいと希望された方に対し、近所の音楽文化ホールまで散策に出かける計画をしたところ、「最近は外出する機会もないからお花見に連れて行ってもらえるのはうれしい!」とご家族様も好評で、お花見用の洋服を準備してくださった方もおりました。
お花見当日。
お花見に出かけるとお声掛けさせていただくと、普段はなかなか環境の変化に適応できず席から移動すると不安になってしまう方も「うれしい!あんたも早くいくよ!」とお隣に座る方にも声かけをしてくださる場面もあり、良い雰囲気で出発できました。
陽気も暖かく、そよ風も吹いていて五感で春を感じることができました。
桜以外にも、老健の中庭に咲いているお花を見に行きました。
日頃、他者に関心の向きにくい方も外に出て花が咲いていることに気が付くと「きれい!」と指をさし、他者と感情を共有しようとしたり、「外に出るだけでいい運動だね!」と軽運動が心地よい疲労感に繋がったり、お花を見に行くという活動で多くの効果が得られました。
屋内でも楽しめるよう、散策を好まれる方と一緒にお花を摘んできて花瓶に活けたり、造花で部屋を彩ったり、ご自宅から持参してくださった花を飾ったり、いたるところで春を感じられました。
来月は、デイサービスの窓から見える場所にお花を植えます。
馴染みのある庭を使って役割活動の獲得や精神の安定、花の成長や見る楽しみを提供できるよう計画中です。